2025年05月13日(火)

春の訪れは紫外線の季節の始まり。「シミ」が嫌なら紫外線に注意!!

「清々しい初夏の季節到来!!」と残念ながら喜んでばかりはいられません。何故なら初夏の訪れは、「しみ」の季節が到来したことでもあるのです。女性の大敵、お肌の「しみ」。もちろん男性にとっても有難い物ではありません。私たちの皮膚には「メラニン色素」というものが存在していますが、皮膚の一部にこの色素が集中して出現したのが、「しみ」です。「メラニン色素」となると、何となく「肌に悪いもの」というイメージをお持ちの方も多いようですが、紫外線の悪影響から人間の体を守る働きをしているのが「メラニン色素」なのです。皮膚に紫外線があたると、皮膚の表皮基底層というところに存在する「メラノサイト」という細胞が「メラニン色素」を分泌するのですが、言い換えると、紫外線にあたって皮膚が黒ずんだり、「しみ」ができるのは人間の体に本来備わっている防御システムの現れでもあるわけです。ですからあまり「しみ」に対して、目くじらを立てなくても良さそうですが、まあそうはいかないのが現状でしょう。少しでも「しみ」が出来ないように、今ある「しみ」は出来れば消したい、そう思うのは当然です。「しみ」対策となると、勿論紫外線対策は欠かせません。5月になると紫外線量はかなり増えてきます。特に朝10時から午後3時までがピークで、外出の際には紫外線対策が必要です。帽子、サングラス、日傘などなど。また是非知って頂きたいのが、反射光の怖さです。直射日光より反射光のほうが、紫外線量が多いという報告があります。つまり日陰にいるから安心、今日は曇っているから安心、というわけにはいかず、これからの季節は紫外線対策をしっかり行わないと、将来「しみ」予備軍に陥ってしまいますし、今ある「しみ」は消えません。残念ながら一度できた「しみ」は、基本的には消えません。だからと言って、1日中家に閉じこもっている訳にはいきませんが、何と家に閉じこもって紫外線に当たらなくても、「しみ」は出来るのです!!最近の研究では、「しみ」が出来る原因は紫外線だけではなく、「活性酸素」がかなり関与していることが分かってきました。「活性酸素」は体内の様々な細胞を老化させる元凶ですが、「活性酸素」が皮膚細胞を刺激し、「メラノサイト刺激ホルモン」なるものをより分泌させることで、「メラニン色素」が増えることが証明されたようです。つまり紫外線にあたらなくても、「活性酸素」が多く発生すると「しみ」が増えるわけです。加齢、ストレス、寝不足、食事の不摂生、肥満、喫煙・・・どれも「活性酸素」を増加させます。加齢は避けられないので、如何ともしがたいですが、つまり自分で注意することで、ある程度は「しみ」は予防できるかもしれません。「しみ」対策に「ビタミンC」が有効と言われていますが、勿論それなりの効果は期待できますが万能ではありません。しかも「ビタミンC」は、体内に一定量しか貯蔵できない(大量に摂取しても尿と一緒に体外に排出されます!!)、酸化しやすいという、弱点もあり要注意です。少しでも効果をアップさせたいなら、「アントシアニン」と一緒に摂取することです。「アントシアニン」は、ブルーベリーなどに含まれている天然の色素成分ですが、「活性酸素」を除去する効果がより高まります。お勧めは「アセロラ」「ブラッドオレンジ」。特に女性の場合は、妊娠中や生理前に「メラニン色素」が増えやすいので、その時期に意識して摂取してもいいかもしれません。是非お試しを!!
 
☆ 女性の味方、大豆「イソフラボン」。男性にもお勧めです!!
当院は整形外科領域は専門外ですが、よく女性の患者さんから「膝や腰が痛くて困っている」という相談を受けます。関節痛や腰痛、そして寝たきりの原因として、最近では骨粗しょう症が注目されていますが、更年期以降の女性ホルモンの低下が深く関わっています。 大豆には骨を丈夫にし、骨粗しょう症を予防する効果があることが知られていますが、大豆に含まれている「イソフラボン」という成分が、その主役を担っています。「イソフラボン」には女性ホルモン様の働きがあり、これを多く摂取することで、骨からカルシウムが抜けていくのが抑えられ、骨が弱くなるのを防いでくれます。毎日豆腐なら半丁程度の量で、骨粗しょう症は予防できると言われています。 また「イソフラボン」にはガンの発生や転移を防ぐ効果もあると言われています。特に前立腺がんには有効で、日本では欧米に比べ前立腺がんの肺への転移が少ないのは、大豆をよく食べるからではないかと考えられています。最近は日本でも増加していますが、乳がんが欧米より少ないのも、この大豆の中の「イソフラボン」によるところと言われています。 「イソフラボン」には更年期に起こりやすい、高脂血症、高血圧、高コレステロール血症、肥満を抑える効果もあります。積極的に大豆食品を摂りましょう。 「活性酸素」発生を抑える効果もあるので、「しみ」対策にも効果的です。
 
 
 ☆お知らせ☆
 
☆5月の連休明け、本来なら減るはずの「風邪」や「気管支炎」で来院される方がとても多いです。ほとんどの方が「予約外」で受診されます。加えてこの2か月ぐらい他院通院中の方が「セカンドオピニオン」的な意味合いで、相談などで受診される方がとても増えています。特に情報提供書などをお持ちでないと、過去の履歴や治療内容をひとつひとつ確認する必要があるので、時間を要します。よって待ち時間がとても長くなっています。予約通りに診療がスタートしないことが多々ありますが、何卒ご了承ください。
 
☆「イソフラボン」について少し触れましたが、先日NHK「トリセツショー」という番組で「大豆の健康効果」について特集していました。恐るべき「大豆効果」といったところでしょうか。今後もう少し深堀して詳しい情報を提供いたします。 それにしても「NHK」はやはり違います。最近の民放番組はやたら「グルメ」「街歩き」「お笑い」ばかりで、しかも同じ出演者ばかり。特に「ファミリーヒストリー」は欠かさず見ており、最近では「柳葉敏郎」「草刈正雄」の回では涙しました。どうやって相当昔のことをあんなに細かく調べることが出来るのか驚きです。 民放でも「カンブリア宮殿」「ガイヤの夜明け」はとても勉強になります。皆さんのお気に入りの番組は何でしょうか。
 
☆「イソフラボン」ではありませんが、「プラセンタ注射」を実施しています。特集した「シミ・シワ」などのスキントラブルや更年期様の症状に一定の効果が期待出来ます。ご希望の方はスタッフにお声掛け下さい。
 
☆4月から「帯状疱疹」ワクチンの公費接種が始まりました。「生ワクチン」「不活化ワクチン」の2種類ありますが、予防化効果が前者は50%以下、後者は90%以上と、有効率が全く違うので、「不活化ワクチン:シングリックスという商品名」が強く推奨されています。該当されている方は是非ご検討ください。
 
☆東京の方では「水疱瘡」が流行しています。中井の方では聞きませんが、そのうち波及してくるかもしれません。子供うちに罹患した方が実は安心で、成人してからだと結構重症化します。また「百日咳」は峠を越したようですが、実は診断するための「キット」が不足し現場は困惑しています。コメは足りない、薬も不足し、人も足りない、何でも価格は高騰・・・。政府にはもっともっと頑張ってほしいものです。
 
☆こんな時こそ「健康」には十分気を付けましょう。コメ不足なので、パンを食べる人が増えているようで、NHKによると最近増加していたパン屋さんの倒産が減ってるようです。私はコメ党なのであまりパンは食べませんが、人気のある小田原の「柳屋ベーカリー」に行きましたが、売り切れでゲットできず残念でした。

2025/05/13 09:55 | 未分類

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