2026年01月07日(水)

あけましておめでとうございます♪

皆様あけましておめでとうございます。年末年始はどのように過ごされましたでしょうか。年末はインフルエンザが猛威を振るいましたが、大丈夫でしたか?
幸い今は1回内服で効果が期待できる薬があるので、多くのケースで感染しても大事に至りませんが、是非感染しないように年明けもご留意下さい。
それにしても「箱根駅伝」往路の5区山登りでの逆転劇、さすが「青学」!!
テレビの前で釘付けになりました。青学大の「ライトグリーン」色のユニフォームとタスキが輝いた年明けでした。
 
☆お茶を飲んで「ジャパニーズ・パラドックス」の恩恵を!!
「ライトグリーン」と言えば、思い浮かぶのは「お茶」ではないでしょうか?少し強引ではありますが、昨年は「抹茶」ブームもあり、いつにも増して「お茶」が注目されている昨今です。ここ数年、次々と新しいお茶が商品化され、テレビのCMなどで宣伝され売られています。コンビニやスーパーでお茶を買おうとすると、本当に沢山の商品があり、どれを選ぶか迷ってしまいます。私はきっとどれも大きな違いはないだろうと考えていますので、テレビでよく宣伝されている有名どころ(大谷翔平選手も伊藤園のキャラクターとして登場していますね)をチョイスしたり、あるいは多少でも値段の安い商品を選んでいます。何故にここまでお茶が商品化され売られているのでしょうか。少し不思議ではありましたが、やはりお茶の健康に対する効果・作用が以前にも増してクローズアップされているからでしょう。緑茶が健康にいいというのは誰もが何となく理解はしているでしょうが、最近は脳の活性化に有効ということが分かってきました。最近は「脳の活性化」「脳のトレーニング」などの言葉も流行しており、脳科学者などはテレビ番組にひっきりなしに登場していますし、女性週刊誌に至るまで「脳」に関係する記事がよく掲載されています。今や日本全国「脳ブーム」といったところですが、緑茶に含まれる「ある成分」が「脳の活性化」と「脳細胞の保護」に一役買っているのです。
21世紀の超高齢化社会を迎え、人口に対する65歳以上の高齢者の割合が25%を超えようとしている現在、寝たきりや認知症の問題が益々身近な問題としてクローズアップされることでしょう。特に認知症は「脳の機能低下が原因で、記憶力や判断力が著しく低下し、通常の社会生活を送れない状態」と定義されますが、動脈硬化や何らかの原因で脳の神経細胞が死滅すると、認知症の状態に陥るとされています。つまり認知症の予防や進行を止めるためには、脳細胞を保護する必要があるわけです。そこで緑茶の「ある成分」が登場することになるのですが、その正体は「テアニン」と呼ばれる、緑茶に含まれるアミノ酸の一種です。
「テアニン」は緑茶の旨み成分でもあるのですが、脳の神経細胞に直接作用して神経細胞の死滅を防いでくれるというのが実験で確かめられています。さらに私たち人間の脳、特に大脳脂質と呼ばれる部分には、神経細胞がピーク時には約140億あるとされていますが、次第に加齢と共に減少し、決して再生しないと考えられていました。しかし脳の中でも記憶を司る「海馬」という場所には、脳の神経細胞を作り出す神経前駆細胞があることが分かってきました。実は「テアニン」にはこの神経前駆細胞を刺激し、新しい神経細胞を作り出す働きがあるのではないかと、注目されているのです。また各種精神的・肉体的ストレスも脳の神経細胞を死滅させるとも言われていますが、「テアニン」には抗ストレス作用があり、やはり脳細胞の保護に働いていると考えられています。
どうです、皆さん。緑茶の飲まないわけにはいかないですね。遠い昔から日本人の生活・日本人の食卓には欠かせなかった緑茶。普段何気なく飲んでいた緑茶に、こんな優れた効用・効果があったのです。私などは寿司屋で出される「粉茶」が好きで、それを飲みたいが為にわざわざ寿司屋(といっても多くは回転寿司ですが・・・)に行ったりします。緑茶といえば日本のものかと思われがちですが、歴史を調べてみると、緑茶のルーツは中国やインドに行き当たります。あの『三国志』には、主人公の劉備(りゅうび)が緑茶を購入するという記載があるということです。日本には遣隋使や遣唐使が中国から緑茶を持ち帰ったのが最初らしいですが、それ以降日本でも、日本の風土や民族性にあった独自の製法や飲み方が発明されたりして今日に至っているとのことです。
緑茶と一言で言っても実はその製法などによって、名称や味が異なるというのはご存知でしょうか。緑茶には、煎茶、玉露、抹茶、ほうじ茶、番茶とありますが、健康面から考えると煎茶が一番のお勧めです。緑茶の有効成分に有名なカテキンというポリフェノールがありますが、このカテキンは茶葉が紫外線から自らの身を守るために作り出すもので、精製時に人工的に日陰を作って育てる玉露や抹茶よりも、太陽の光を十分に浴びた煎茶が最もカテキンの量が多いからです。同じ理由で初夏の5月に収穫される新茶よりも、夏の2番茶、夏の終わりに収穫される3番茶の方が、カテキンの量が増えるのでお勧めです。以前の「患者の皆様へ」でご説明したように、人の体にとって紫外線を浴びてもあまりいいことはありませんが、お茶は逆です。健康のために紫外線をたっぷり浴びたお茶を食しましょう。
だからといってただむやみに飲んでもいけません。飲み方にも工夫が必要です。ある実験によると緑茶を飲んだ2時間後には血液中のカテキン濃度が最も高く、その後急激に濃度は低下し、3時間後にはほとんど血液濃度がゼロになるようです。ですから血液中のカテキン濃度を一定にキープするには、緑茶をこまめに、出来たら2~3時間毎に、一日何度も飲むことが効果的のようです。
ということで、お茶の効用・効果について簡単にご説明しましたが、如何でしたか。かつて赤ワインをよく飲むフランス人に心臓病が少ないということで「フレンチ・パラドックス」という言葉が生まれましたが、緑茶を飲む習慣のある日本人に長生きの人が多いので「ジャパニーズ・パラドックス」という表現が使われているようです。脳を活性化し、そしていつまでも若々しく生活するために、何も「大谷翔平選手のお茶」でなくても結構ですから、是非積極的に緑茶を食しましょう。
 
☆中井町の健診は3月末日までが期限ですのでご注意ください。
☆1月から水曜の診察時間等が変則的になります。お間違いのないようにご注意下さい。
☆前回もお知らせしましたが、年明けということもあり受診する方が集中しやすい時期ですので、待ち時間が長めです。何卒ご了承ください。
☆令和8年が皆様にとって素晴らしい年になることを祈念いたします!!
 

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2026/01/07 09:00 | 未分類

2025年11月03日(月)

皆さん、秋の夜長をどのようにお過ごしですか?

☆皆さん、秋の夜長をどのようにお過ごしですか?
「夢でもし逢えたら素敵なことね~」とダンディーな鈴木雅之様がひと昔前に歌っていましたが、医学的には夢を見るのは実はあまり素敵な事ではありません。
 
元々夜更かしの私は、休みの前日にはついつい朝までネットフリックス鑑賞やたまった録画番組にふけってしまうことが多いです。「秋の夜長」と言われていますが、秋に限らず、そして私に限らず、いつもいつも夜型の生活を送りがちな現代人が増えているようです。最近コロナの影響もあり減ったとはいえ、コンビニの24時間営業はその現れですし、都心では12時過ぎまで営業している店も少なくありません。秦野にもありますが、「ドンキホーテ」などは「いったい今何時?」と思わせるほど、日によっては多くの客でにぎわっています。このように社会全体が夜型であることもあってか、その代償が「寝た気がしない」「朝起きても熟睡感がない」といった睡眠障害が増加しています。そうでなくてもストレス社会の影響もあって、快眠が得られず、ついつい「睡眠薬」のお世話になってしまっている方が実に目立ちます。

よく睡眠は「量より質」と言われますが、それは的を得ています。睡眠時間というのは身長や体重に個人差があるように、人それぞれ必要とする時間に差があります。睡眠には脳も体も熟睡している「ノンレム睡眠」と、体は眠っているけど脳は起きている「レム睡眠」という2つの睡眠に分類され、この2つの睡眠状態が、一晩の間に約90分から2時間の間隔で繰り返されています。睡眠の質をチェックするために、私は「よく夢を見ますか?」という質問を患者さんに尋ねることがあります。実は誰でも一晩に数回夢を見ているのですが、夢は見ている最中に目覚めない限り忘れてしまうという性質があります。人は浅い睡眠である「レム睡眠」の時に夢を見ているわけで、「レム睡眠」中に目覚めた時のみ夢の内容を覚えているのです。ですから夜中に何度も夢を見たり、しっかりその内容を覚えているのは、「レム睡眠」が長いということで、睡眠の質が良くないケースに相当します。ですから野暮なことを言うと、夢の中で何度も恋人や愛人に出会う、めぐり逢うというのは医学的にはあまり好ましいことではありません。古いところで中村八大の「夢で逢いましょう」とか、「夢でもし逢えたら素敵なことね~あなたに逢えるまで眠り続けたい~」と雅之様が歌っていますが、これは何を隠そう「レム睡眠」の現れです。質の良い睡眠を確保するためには、「ノンレム睡眠」をゲットしなければなりませんが、「ノンレム睡眠」は最初の3時間以内に多く現れるので、寝入りばなが大事、つまりいかに寝つきを良くするかが質の良い睡眠、つまり快眠の鍵となるわけです。

さて、それではどうすればいいのでしょうか。普段から生活のリズムを整えるのが何よりも大事というか基本ですが、体温の変化を利用するのがいいようです。私たち人間の体温は昼高く、逆に夜になると低くなる傾向があり、約24時間周期で2度近くアップダウンしています。睡眠に適しているのは体温が下がり始めて、しばらくしてまた上がり始めるまでの時間帯で、さらにその温度差が大きいほど有効と言われています。一番有効なのは、お風呂を利用することで、風呂にゆっくりつかって体温が上がると、反動で体は体温を下げようとするため、眠りに入りやすくなります。シャワーで済ますような入浴は効果的ではありません。また寝酒と称してアルコールを寝る前に嗜む方もいるかもしれませんが、お酒は禁物です。アルコールによって、脳は興奮状態に陥りやすくなり、「レム睡眠」が長くなりますし、さらにはアルコールの利尿作用のため排尿で目が覚めたり、口も渇きやすくなるのでお勧めしません。多少は精神の緊張をほぐす効果もあるので少量ならいいかもしれませんが…。もし飲むなら「ホットミルク」がいいでしょう。牛乳に含まれる「カゼイン」という物質には快眠効果が有ると言われており、何よりカルシウムには精神安定作用があります。

そして最近快眠グッズとして注目されているのが「横向き枕」です。ある会社の調査によると、約40%の人が布団に入って寝る時、横向き姿勢をとるということが分かったようです。そこで横向きに寝た時に頭と首の位置を固定させるために、片側を高く、大きくした枕を開発したところ売れ行きも好調で、次々を新しい商品が販売されたようです。確かに枕が合っていないと、特に高さが不具合だと、肩こりや血行障害、さらにはいびきや、ひどいと睡眠時無呼吸障害などを発症し、不眠を通り越して内臓にまで悪影響が及びます。また枕が硬すぎたり柔らかすぎてもよくありません。人間は睡眠中も無意識に頭の位置を動かして、眠りながらもその日の睡眠のための「ベストポジション」を探っているのですが、適度な弾力がないと、この「ベストポジション」を見つけ出せません。最近は専門店などで首の長さや高さを測定したり寝る時の姿勢などから、その人に合った適切な枕をチョイスしてくれるサービスも行っているようなので、時間があれば相談してみてもいいでしょう。ちなみに私に知る限りでは、イタリアファベ社製の「メディカル枕」は人気があるようです。「枕が変わると寝れない」は当然のことなのです。ここで皆さんの「快眠度」をチェックしてみましょう。

1.寝付くのに30分以上かかる
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 目覚まし時計より早く目が覚める
  • いくら寝てもすっきしない
  • 毎晩いびきをかく

3つ以上当てはまるようなら早速対策を講じる方がいいでしょう。

人生の3分の1は、睡眠に費やすわけですし、睡眠なしでは生きていけません。体だけの疲労ならゆっくり横になれば回復できますが、脳の疲労はぐっすり寝ないと回復できません。睡眠によって脳は若返り活性化されます。つまり睡眠は「脳のリフレッシュタイム」、良い睡眠は「アンチエイジング」につながります。夜型人間を返上し、しっかり睡眠を確保しましょう。(でも夢の中で好きな人に逢えるなら、とてもロマンティックで、私は快眠など得られなくてもそっちの方がうれしいです・・・)

 
「お 知 ら せ など」
 
☆先日小田原の念願の「柳谷ベーカリー」のパンを食すことが出来ました。とても美味しかったです。小田原は美味しいものが多いようで、住みやすく移住者も増えているようです。まだ食べていませんが、有名なうなぎ屋も複数あるようなので、食してみたいです。「アド街ック天国」や「バナナマンのせっかくグルメ」「吉田類の酒場放浪記」「太田和彦のぶらり旅」などで紹介されたお店も行ってみたいです。お勧めのお店があれば教えて下さい。
☆神奈川には秦野や山北町中心に造り酒屋が13軒もあるようです。やはりお勧めの銘柄があれば教えてください。
☆ネットフリック鑑賞なら「おかしな弁護士ウーヨンウ」が良かったですね。あるいは少し前の作品ですが「ナビレラ」はちょっと感動した作品でした。
☆風邪が流行していることもあり受診する方が多く、予約されていても待ち時間が長めです。特に最近は初診の方や他院通院中の方が転院希望で受診される方が増えているので過去の経過を確認するのに時間を要するので、診察時間が長くなりがちです。スタッフ一同一生懸命務めているので何卒ご容赦ください。
 

2025/11/03 14:27 | 未分類

2025年09月01日(月)

その「ドキドキ」はもしかして「心房細動」かも

まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では今日から9月です。新学期も始まり気持ちを新たに、と行きたいところですが、日本全国暑くてそれどころではないようです。
事実これからの時期はより注意を要します。本当に暑い時期は気も張っていて何とか乗り越えたり出来るのですが、少しピークが過ぎたお盆明けから秋の彼岸頃まで、蓄積した夏の疲れが現れやすく、体調を崩して受診される方が例年多いです。実際「コロナ感染症」の方は毎日必ず受診されますし、夏の疲れは「胃腸」に来るので、「急性胃腸炎」の方も多いです。
それにしても「甲子園」は感動的でした。神奈川県代表の「横浜高校」も頑張りましたが、今年は接戦が多かったですね。今熱いのは「バレーボール」でしょうか。石川兄弟や高橋蘭選手などなど・・・。夏の「暑さ」ではなく、スポーツの「熱さ」は大歓迎です。
「ドキドキ」しながら、テレビでスポーツ観戦しています。
 
その「ドキドキ」はもしかして「心房細動」かも・・・
スポーツ観戦時の「ドキドキ」ならいいですが、そうは言っていられない「ドキドキ」があります。
心臓は左右の心房、左右の心室の4つの部屋に分かれています。成人の正常な心拍は1分間に概ね60~90回。休むことなく規則正しく血液を送り出していますが、何らかの原因でこのリズムが乱れるのが不整脈です。不整脈にはいくつか種類があり、実は放置してよい不整脈が最も多いのですが、臨床的に治療の対象となる不整脈の中で頻度が高いのが、「心房細動」です。「心房細動」を発症すると脈が速くなり、かつリズムが乱れます。動悸、息切れ、めまいなどの自覚症状が現れることが多いですが、少し厄介なのが症状のない「無症候性心房細動」というものです。
「心房細動」は主に左心房にある肺静脈の開口部付近に、異常な電気の信号が多発発生して、正しい心拍が刻めなくなります。その為に左心房、特に左心耳という部分に血液が滞るようになり、すると血栓と呼ばれる血液の塊が生じます。何かの拍子にこの血栓が心臓から排出され、他の臓器、特に脳の血管に入り込んで詰まってしまう、これが「心原性脳塞栓症」と呼ばれるものです。先日亡くなったミスタージャイアンツ長嶋茂雄氏がまさに発症した病気です。
心原性脳塞栓症は、血栓が大きいため、詰まると脳の広範囲に渡って血流が止まることになり、脳神経細胞が大きなダメージを受けるので、おおよそ約半分の50%の方が亡くなるか、運良く救命されても寝たきり状態や麻痺などの後遺症が残ります。「心房細動」を治療しないで放置すると、ある報告では日本人の場合、高率に脳塞栓の発症を来たすので、全死亡者の約2%に上ると報告されています。
この脳塞栓症を防ぐことが「心房細動」の治療の最も大きな目標です。
治療は不整脈を改善する抗不整脈薬と心臓の中で血栓を作りにくくする抗凝固薬を内服するのが基本です。内服薬は長年ワーファリンという薬剤が主流でしたが、効き方や副作用の出方に個人差が大きく、また他の薬や食品との飲み合わせ、食べ合わせの制限もありますので、近年は副作用が少ない最新の薬剤も数多く登場しています。
しかし最近は薬剤に頼らないカテーテル治療が注目されています。特殊なカテーテルを用いて4本ある肺静脈近くの心臓の筋肉、つまり心筋を焼灼し、異常な電気信号が心臓全体に伝わらないようにする「心臓焼灼術(カテーテルアブレーション)」を実施するのですが、入院も数日で済むことがほとんどなので、負担も少なく再発予防にもなるので条件を満たせばこの治療がお勧めです。日赤や湘南大磯病院、東海大学などは治療成績も秀でているようで、当院の患者さんも紹介し治療を受けています。
発症が気付きにくい「無症候性心房細動」タイプは、まさに自覚症状がないので厄介です。50歳を超えたら時々自分の脈拍をチェックする習慣を持ちましょう。そうすれば早期に発見することも可能で、命に関わる脳塞栓を事前に予防することが出来ます。
 
 

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2025/09/01 11:07 | 未分類

2025年07月01日(火)

「体を守る」には、まず「腸」を健康に!!

暑い日が続いています。関東地方は今日でも梅雨明けが宣言されてもいい状況のように思えますが、とにかく異常気象そのものです。地球温暖化の現れなのでしょうが、体調不良で受診される方もとても多いし、人間だけではなく食物の生育にも悪性影響を及ぼし、コメはもちろん既に野菜や果物に被害が続出しているようです。この先台風も多発することも懸念されるので、農家の方にとって大変な時期になりそうです。熱中症に限らず体調管理には十分にご留意ください。
 
☆「体を守る」には、まず「腸」を健康に!!
本来は酸性であるべき腸。しかし現代人の腸は、生活習慣や食事、ストレスなどによってアルカリ性に傾いています。ここ数年大腸がんが増加していますが、その理由も腸がアルカリ性になっていることが、大いに関係していると言われています。日本人は元来野菜中心の食生活を送ってきましたが、急激に欧米化した肉食中心となった食生活では、腸内の悪玉菌が増加、善玉菌の活動が鈍くなり、腸内がアルカリ性に傾いてしまいます。なぜアルカリ性がよくないのかと申しますと…人間の皮膚は弱酸性に保たれていますが、それは酸の力によって、病原菌から体を守ることができるからです。しかし一部病原菌は、口から体内に侵入し、食道や胃を通り、腸内に到達・停滞しますが、腸が酸性の状態なら病原菌に対抗できるのです。そのような免疫システムが我々人間には備わっているのですが、このシステムが崩れると病的状態に陥る可能性が出てきます。
腸の中には善玉菌と悪玉菌が存在していて、その数は全部で約100兆・100種類に及びます。悪玉菌の代表格は大腸菌やブドウ球菌、ウェルシュ菌など。善玉菌の代表は、もともと腸に棲んでいる腸内ビフィズス菌が有名ですが、ビフィズス菌やブルガリア菌、ヤクルト菌などを含む乳酸菌も忘れてはなりません。何らかの原因で腸内の悪玉菌が優勢になると、有害物質が発生し腸がアルカリ性に傾き、反対に善玉菌が優勢になると腸内が酸性に傾き、病原菌や悪玉菌を撃退します。
それでは腸内を酸性にして大腸がんを予防するためにはどうすればいいのでしょうか。私たちの腸は自ら酸を作り出すことはできません。作り出せるのは「腸内ビフィズス菌」です。ですからこの「腸内ビフィズス菌」を増やしてパワーアップさせるのが必要となるわけですが、その為には「乳糖」と「乳酸菌」を摂取することが一番です。乳糖は牛乳などの乳製品に含まれる糖分で、腸内ビフィズス菌のえさになることで、腸を酸性に保つ手助けをしてくれます。また「乳酸菌」は自ら酸性物質を作り出し、「腸内ビフィズス菌」の働きをバックアップします。そしてこの「乳糖」と「乳酸菌」の2つが豊富に含まれている食品が、何といっても「ヨーグルト」です。このふたつをヨーグルトなら同時に簡単に摂れるわけです。牛乳の栄養効果は周知の通りですが、その牛乳を原料として作られる「ヨーグルト」は、牛乳よりも栄養価が高いのが特長で、中でも蛋白質とビタミンB群が豊富です。これらの栄養素は、ヨーグルト中の「無脂乳固形分」に含まれています。「無脂乳固形分」とは、ヨーグルトの乳成分に含まれている脂肪以外の栄養素の割合ですが、各商品の成分表示を見て、「無脂乳固形分」のパーセントが高いのを選ぶのが良いでしょう。最近のヨーグルトはいろんなタイプのものが販売されていますが、「プレーンタイプ」「フローズンタイプ」のものが、おおよそ9.5%で高めです。特に肌荒れしやすい方は、このタイプを試して下さい。また便秘が気になる人は、食物繊維を多く含む寒天入りのハードタイプが摂って下さい。寒天は腸内の有害物質や悪玉菌の死骸を吸着し体外に排泄する効果も期待できます。腸を常に快適な状態に保つには、毎日1回、出来れば100グラム、ヨーグルトを摂るのがお勧めです。
 

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2025/07/01 13:25 | 未分類

2025年05月13日(火)

春の訪れは紫外線の季節の始まり。「シミ」が嫌なら紫外線に注意!!

「清々しい初夏の季節到来!!」と残念ながら喜んでばかりはいられません。何故なら初夏の訪れは、「しみ」の季節が到来したことでもあるのです。女性の大敵、お肌の「しみ」。もちろん男性にとっても有難い物ではありません。私たちの皮膚には「メラニン色素」というものが存在していますが、皮膚の一部にこの色素が集中して出現したのが、「しみ」です。「メラニン色素」となると、何となく「肌に悪いもの」というイメージをお持ちの方も多いようですが、紫外線の悪影響から人間の体を守る働きをしているのが「メラニン色素」なのです。皮膚に紫外線があたると、皮膚の表皮基底層というところに存在する「メラノサイト」という細胞が「メラニン色素」を分泌するのですが、言い換えると、紫外線にあたって皮膚が黒ずんだり、「しみ」ができるのは人間の体に本来備わっている防御システムの現れでもあるわけです。ですからあまり「しみ」に対して、目くじらを立てなくても良さそうですが、まあそうはいかないのが現状でしょう。少しでも「しみ」が出来ないように、今ある「しみ」は出来れば消したい、そう思うのは当然です。「しみ」対策となると、勿論紫外線対策は欠かせません。5月になると紫外線量はかなり増えてきます。特に朝10時から午後3時までがピークで、外出の際には紫外線対策が必要です。帽子、サングラス、日傘などなど。また是非知って頂きたいのが、反射光の怖さです。直射日光より反射光のほうが、紫外線量が多いという報告があります。つまり日陰にいるから安心、今日は曇っているから安心、というわけにはいかず、これからの季節は紫外線対策をしっかり行わないと、将来「しみ」予備軍に陥ってしまいますし、今ある「しみ」は消えません。残念ながら一度できた「しみ」は、基本的には消えません。だからと言って、1日中家に閉じこもっている訳にはいきませんが、何と家に閉じこもって紫外線に当たらなくても、「しみ」は出来るのです!!最近の研究では、「しみ」が出来る原因は紫外線だけではなく、「活性酸素」がかなり関与していることが分かってきました。「活性酸素」は体内の様々な細胞を老化させる元凶ですが、「活性酸素」が皮膚細胞を刺激し、「メラノサイト刺激ホルモン」なるものをより分泌させることで、「メラニン色素」が増えることが証明されたようです。つまり紫外線にあたらなくても、「活性酸素」が多く発生すると「しみ」が増えるわけです。加齢、ストレス、寝不足、食事の不摂生、肥満、喫煙・・・どれも「活性酸素」を増加させます。加齢は避けられないので、如何ともしがたいですが、つまり自分で注意することで、ある程度は「しみ」は予防できるかもしれません。「しみ」対策に「ビタミンC」が有効と言われていますが、勿論それなりの効果は期待できますが万能ではありません。しかも「ビタミンC」は、体内に一定量しか貯蔵できない(大量に摂取しても尿と一緒に体外に排出されます!!)、酸化しやすいという、弱点もあり要注意です。少しでも効果をアップさせたいなら、「アントシアニン」と一緒に摂取することです。「アントシアニン」は、ブルーベリーなどに含まれている天然の色素成分ですが、「活性酸素」を除去する効果がより高まります。お勧めは「アセロラ」「ブラッドオレンジ」。特に女性の場合は、妊娠中や生理前に「メラニン色素」が増えやすいので、その時期に意識して摂取してもいいかもしれません。是非お試しを!!
 

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2025/05/13 09:55 | 未分類

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