2025年07月01日(火)

「体を守る」には、まず「腸」を健康に!!

暑い日が続いています。関東地方は今日でも梅雨明けが宣言されてもいい状況のように思えますが、とにかく異常気象そのものです。地球温暖化の現れなのでしょうが、体調不良で受診される方もとても多いし、人間だけではなく食物の生育にも悪性影響を及ぼし、コメはもちろん既に野菜や果物に被害が続出しているようです。この先台風も多発することも懸念されるので、農家の方にとって大変な時期になりそうです。熱中症に限らず体調管理には十分にご留意ください。
 
☆「体を守る」には、まず「腸」を健康に!!
本来は酸性であるべき腸。しかし現代人の腸は、生活習慣や食事、ストレスなどによってアルカリ性に傾いています。ここ数年大腸がんが増加していますが、その理由も腸がアルカリ性になっていることが、大いに関係していると言われています。日本人は元来野菜中心の食生活を送ってきましたが、急激に欧米化した肉食中心となった食生活では、腸内の悪玉菌が増加、善玉菌の活動が鈍くなり、腸内がアルカリ性に傾いてしまいます。なぜアルカリ性がよくないのかと申しますと…人間の皮膚は弱酸性に保たれていますが、それは酸の力によって、病原菌から体を守ることができるからです。しかし一部病原菌は、口から体内に侵入し、食道や胃を通り、腸内に到達・停滞しますが、腸が酸性の状態なら病原菌に対抗できるのです。そのような免疫システムが我々人間には備わっているのですが、このシステムが崩れると病的状態に陥る可能性が出てきます。
腸の中には善玉菌と悪玉菌が存在していて、その数は全部で約100兆・100種類に及びます。悪玉菌の代表格は大腸菌やブドウ球菌、ウェルシュ菌など。善玉菌の代表は、もともと腸に棲んでいる腸内ビフィズス菌が有名ですが、ビフィズス菌やブルガリア菌、ヤクルト菌などを含む乳酸菌も忘れてはなりません。何らかの原因で腸内の悪玉菌が優勢になると、有害物質が発生し腸がアルカリ性に傾き、反対に善玉菌が優勢になると腸内が酸性に傾き、病原菌や悪玉菌を撃退します。
それでは腸内を酸性にして大腸がんを予防するためにはどうすればいいのでしょうか。私たちの腸は自ら酸を作り出すことはできません。作り出せるのは「腸内ビフィズス菌」です。ですからこの「腸内ビフィズス菌」を増やしてパワーアップさせるのが必要となるわけですが、その為には「乳糖」と「乳酸菌」を摂取することが一番です。乳糖は牛乳などの乳製品に含まれる糖分で、腸内ビフィズス菌のえさになることで、腸を酸性に保つ手助けをしてくれます。また「乳酸菌」は自ら酸性物質を作り出し、「腸内ビフィズス菌」の働きをバックアップします。そしてこの「乳糖」と「乳酸菌」の2つが豊富に含まれている食品が、何といっても「ヨーグルト」です。このふたつをヨーグルトなら同時に簡単に摂れるわけです。牛乳の栄養効果は周知の通りですが、その牛乳を原料として作られる「ヨーグルト」は、牛乳よりも栄養価が高いのが特長で、中でも蛋白質とビタミンB群が豊富です。これらの栄養素は、ヨーグルト中の「無脂乳固形分」に含まれています。「無脂乳固形分」とは、ヨーグルトの乳成分に含まれている脂肪以外の栄養素の割合ですが、各商品の成分表示を見て、「無脂乳固形分」のパーセントが高いのを選ぶのが良いでしょう。最近のヨーグルトはいろんなタイプのものが販売されていますが、「プレーンタイプ」「フローズンタイプ」のものが、おおよそ9.5%で高めです。特に肌荒れしやすい方は、このタイプを試して下さい。また便秘が気になる人は、食物繊維を多く含む寒天入りのハードタイプが摂って下さい。寒天は腸内の有害物質や悪玉菌の死骸を吸着し体外に排泄する効果も期待できます。腸を常に快適な状態に保つには、毎日1回、出来れば100グラム、ヨーグルトを摂るのがお勧めです。
 

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2025/07/01 13:25 | 未分類

2025年05月13日(火)

春の訪れは紫外線の季節の始まり。「シミ」が嫌なら紫外線に注意!!

「清々しい初夏の季節到来!!」と残念ながら喜んでばかりはいられません。何故なら初夏の訪れは、「しみ」の季節が到来したことでもあるのです。女性の大敵、お肌の「しみ」。もちろん男性にとっても有難い物ではありません。私たちの皮膚には「メラニン色素」というものが存在していますが、皮膚の一部にこの色素が集中して出現したのが、「しみ」です。「メラニン色素」となると、何となく「肌に悪いもの」というイメージをお持ちの方も多いようですが、紫外線の悪影響から人間の体を守る働きをしているのが「メラニン色素」なのです。皮膚に紫外線があたると、皮膚の表皮基底層というところに存在する「メラノサイト」という細胞が「メラニン色素」を分泌するのですが、言い換えると、紫外線にあたって皮膚が黒ずんだり、「しみ」ができるのは人間の体に本来備わっている防御システムの現れでもあるわけです。ですからあまり「しみ」に対して、目くじらを立てなくても良さそうですが、まあそうはいかないのが現状でしょう。少しでも「しみ」が出来ないように、今ある「しみ」は出来れば消したい、そう思うのは当然です。「しみ」対策となると、勿論紫外線対策は欠かせません。5月になると紫外線量はかなり増えてきます。特に朝10時から午後3時までがピークで、外出の際には紫外線対策が必要です。帽子、サングラス、日傘などなど。また是非知って頂きたいのが、反射光の怖さです。直射日光より反射光のほうが、紫外線量が多いという報告があります。つまり日陰にいるから安心、今日は曇っているから安心、というわけにはいかず、これからの季節は紫外線対策をしっかり行わないと、将来「しみ」予備軍に陥ってしまいますし、今ある「しみ」は消えません。残念ながら一度できた「しみ」は、基本的には消えません。だからと言って、1日中家に閉じこもっている訳にはいきませんが、何と家に閉じこもって紫外線に当たらなくても、「しみ」は出来るのです!!最近の研究では、「しみ」が出来る原因は紫外線だけではなく、「活性酸素」がかなり関与していることが分かってきました。「活性酸素」は体内の様々な細胞を老化させる元凶ですが、「活性酸素」が皮膚細胞を刺激し、「メラノサイト刺激ホルモン」なるものをより分泌させることで、「メラニン色素」が増えることが証明されたようです。つまり紫外線にあたらなくても、「活性酸素」が多く発生すると「しみ」が増えるわけです。加齢、ストレス、寝不足、食事の不摂生、肥満、喫煙・・・どれも「活性酸素」を増加させます。加齢は避けられないので、如何ともしがたいですが、つまり自分で注意することで、ある程度は「しみ」は予防できるかもしれません。「しみ」対策に「ビタミンC」が有効と言われていますが、勿論それなりの効果は期待できますが万能ではありません。しかも「ビタミンC」は、体内に一定量しか貯蔵できない(大量に摂取しても尿と一緒に体外に排出されます!!)、酸化しやすいという、弱点もあり要注意です。少しでも効果をアップさせたいなら、「アントシアニン」と一緒に摂取することです。「アントシアニン」は、ブルーベリーなどに含まれている天然の色素成分ですが、「活性酸素」を除去する効果がより高まります。お勧めは「アセロラ」「ブラッドオレンジ」。特に女性の場合は、妊娠中や生理前に「メラニン色素」が増えやすいので、その時期に意識して摂取してもいいかもしれません。是非お試しを!!
 

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2025/05/13 09:55 | 未分類

2025年01月30日(木)

乾燥する季節。しっかり保湿しましょう!

乾燥する季節ということもあり「皮脂欠乏性皮膚炎」という、乾燥に伴う湿疹や痒みで来院する方がとても多いです。特に皮膚の働きがまだ未熟な乳児・幼児のケースが目立ちます。

最近では保湿を中心としたスキンケアが将来のアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患の発症予防に効果的との研究報告があり、注目されています。スキンケアの究極の目的は皮膚のバリア機能を高めることです。健康な皮膚というのは皮膚表面にある皮脂腺が、体外からの細菌やウイルス、アレルギー物質などの侵入を防ぎます。併せて体内の水分の蒸発を抑えています。
このバリア機能が弱まると皮膚に炎症や湿疹が出現します。皮膚をこするように強く洗わない、乾燥しないうちに保湿剤を塗るというのが基本です。

炎症があれば状況に応じステロイド軟膏を外用するのも基本です。比較的早期よりこのスキンケアをしっかり実施することが将来のアトピー性皮膚炎の予防につながります。
国立成育医療センターの研究によると、家族にアトピー性皮膚炎の方がいる新生児を対象に毎日全身に保湿剤を塗る子と、皮膚の乾燥した部分にだけ保湿剤を塗る子に分けて経過を見たところ、全身に保湿した子の方がそうでない子に比べてアトピーの発症率が32%低かったようです。
保湿剤に加え、湿疹の場所にステロイドを外用し炎症・湿疹・痒みを抑えることも同時に実施したようです。これは皮膚疾患の標準的治療と説明しております。中にはそのイメージからか「ステロイドは塗りたくない」と訴える方もおりますが、現時点では学会も推奨するスタンダードな治療なのでご理解ください。

また、必要以上に厚着をすると、皮膚温度が高まり痒みを助長します。「子供は風の子」というぐらいなので多少気温が低くても、気持ち薄着の方が皮膚や体は鍛錬されます。丈夫で健康な子に育ってほしければ、ぜひ過保護にしないということも少しは意識してください。
これは小児に限らず大人も同じで、様々な理由で多くの方の皮膚のバリア機能が低下し、今の時期は湿疹が出現しやすいです。

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2025/01/30 10:34 | 未分類

2025年01月14日(火)

飲む点滴!飲む美容液!「甘酒」パワーをご紹介☆

初詣を済ませたあとはお決まりで暖かい「甘酒」を必ず飲みます。正月の寒さに「甘酒」は冷えた体を温めてくれるのでぴったりです。しかし「甘酒」は江戸時代には夏の飲物だったと言うことをご存知でしょうか。なんと、甘酒は俳句の夏の季語にもなっています。つまり夏バテ予防に飲まれていたと言うことなのです。
これが「スーパードリンク」で最近では「飲む点滴」「飲む美容液」とも称されています。調べたところだと、宝塚歌劇団のメンバーとか、君島十和子さんや檀れいさんなども愛飲されているようです。

その理由は…

1:必須アミノ酸が9種類含まれている
必須アミノ酸は、トリプトファン・リジン・メチオニンなど9種類あります。これらは人間の体内では作れないので食事として摂取するしかありません。必須アミノ酸は、筋肉や血管、脳細胞を作る上で必要不可欠な栄養素で、さらに老化を防ぐ働きがあります。皮膚や毛髪の代謝にも必要なので美容にもいいわけです。ですから、多くのきれいどころの芸能人も飲まれているのでしょう。

2:ビタミンが豊富
特にビタミンB類が豊富に含まれているので、やはり皮膚や毛髪を潤す効果があります。人工的に作られたビタミン剤を内服するよりもナチュラルです。

3:抗酸化作用のある「エルゴチオネイン」という物質が含まれている
皮膚の細胞に限らず全身の細胞は活性酸素によって衰え老化するのですが、この「エルゴチオネイン」は赤ワインやビターチョコレートなどに含まれているポリフェノールと同じく活性酸素を処理する効果があり、老化を防ぎ、若々しい体をキープしてくれます。疲労回復にも有効でしょう。

4:甘酒に含まれている麹菌には酵素が100種類以上含まれている
消化に必要なアミラーゼやプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど数多くの酵素が甘酒に含まれているので、整腸や便秘、ダイエットにも効果的で、やはり美容にうってつけです。また麹から生成される麹菌はメラニン細胞の増加を抑制するので、肌のシミや色素沈着にも効果が期待できます。テレビなどでよく紹介される江戸時代からある神田明神の隣にある老舗甘酒店のおかみさん姉妹は、毎日欠かさず甘酒を飲んでいるのでご高齢でもシミひとつなく美肌で有名です。

ちなみに甘酒には2種類あり、酒粕を溶かして砂糖を加えて作るもの(初詣など出店で売っているのは多分こちら)と、米麹を発酵させて作る方法があります。「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれるのは後者の方です。お間違えのないように♪
後者は発酵の段階で自然の甘さが出るので、基本的には砂糖は使っておらず、もちろんノンアルコールです。
 

2025/01/14 10:16 | 未分類

2024年12月23日(月)

みかん、おかわり!!

韓国の首都、ソウルには食品を扱う市場がいくつもあります。商品が山積みされた露店が雑然と並び、とても熱気にあふれています。漢方食材のみを扱った市場(京東市場:キョンドンシジャン)もあり、その界隈は漢方独特の香りで町全体が包み込まれているようです。中でも「陳皮(ちんぴ)」はとても良い香りがします。「陳皮」とは、みかんの皮を日干しにして乾燥させた物です。胃腸の働きを高め、気の巡りを整え、さらには風邪の予防や咳や痰を治す効果もあり、漢方治療には欠かせない生薬です。「こたつでミカン」が日本では冬の風物詩としてすっかり定着していますが、ミカンは日本固有の果物ではなく、実は今から1200年前に中国から伝来したと言われています。最近では何とその薬効から欧米でも脚光を浴びています。ミカンと言えばもちろんビタミンCが有名ですが、その含有量はレモンやキウイ、イチゴに比べるとかなり少なく、約3割に満たないとのことです。ちょっと意外ですよね。
しかしミカンにはビタミン以外にも健康増進に有効な成分がいくつも含まれています。
ミカンを食べると甘酸っぱい味がすると思いますが、その酸っぱさの正体は「クエン酸」によるものです。「クエン酸」は体内に蓄積した乳酸などの物質を処理し疲労回復にとても有効です。さらに最近の研究では「βクリプトキサンチン」という抗癌作用のある物質が含まれていることが証明されたようです。この物質は発がん物質から正常細胞を守る働きがあるようで、今後さらなる研究成果が期待されます。
もしミカンを食べるときに白いすじをきれいに取り除いているようでしたら、早速今日からそれはやめましょう。なぜならそのすじの中にもペクチンという食物繊維と、ヘスペリジンというビタミンP物質が含まれているからです。これらは血管を丈夫にしたり、血圧上昇を防ぐ効果があるようです。ミカンは皮ごと、すじごと食しましょう。
また、陳皮にはノビレチンという物質も含まれており、これは喘息の体質改善やC型肝炎の肝機能回復に有効との報告があります。恐るべしミカン・・・といったところでしょうか。

韓国のある地方では「ミカンが色づくと医者が青くなる」と古くから言われているようです。きっとミカンの薬効を経験的に知っていたのでしょう。

甘酸っぱいミカンを1つと言わず、2個、3個・・・多分私は青くなどならないので(笑)季節の恵みを存分に味わって下さい。
陳皮が配合されている漢方薬は、有名なところで「六君子湯(りっくんしとう)」「釣藤散(ちょうとうさん)」「香蘇散(こうそさん)」などがあります。
 

2024/12/23 10:10 | 未分類

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